池の鯉
その人が入ってくると背筋がペキッとなる
その人は難しい話をしながら笑う
パタパタとパソコンに向う私のデスクに腰かけて
隣の女の子と新しい串焼き屋の話
その人宛ての電話が何故か私のデスクにかかってきて
私はあわてて席を譲る
私のデスクなのに
私は酸素の足りない池の鯉になり口をあけて息をする
その人は電話機に向ってお辞儀をしている
古道具屋で働きたくなった
ほののんとした空気のなかで交差する人間模様。最後の終わり方が川上さんらしくなかった。
その人が入ってくると背筋がペキッとなる
その人は難しい話をしながら笑う
パタパタとパソコンに向う私のデスクに腰かけて
隣の女の子と新しい串焼き屋の話
その人宛ての電話が何故か私のデスクにかかってきて
私はあわてて席を譲る
私のデスクなのに
私は酸素の足りない池の鯉になり口をあけて息をする
その人は電話機に向ってお辞儀をしている
ほののんとした空気のなかで交差する人間模様。最後の終わり方が川上さんらしくなかった。