スキスキキライ 水銀柱 スミレ畑にゃ雀蜂

どうしても 止まらぬ涙 河となって押し流す サンタクロース島まで ∞

今日も晴れ あなたとの生活は 期待しない訓練の日々∞

霞ヶ関の人は足早に通り過ぎ 抹茶ラテをつぅーと吸う朝 ∞

都営バス運転手 菊井春夫 アナタノスキナイロハナニイロ ∞

ほどく髪のすきまから 流れたの落ちる後悔 お線香を一本あげる ∞

彼氏、元気 って 屈託なく新しく映画の話し続ける昼休み ∞

さりげなく話題をそらす あなたに合わせて目を伏せる 夕暮れの雨 ∞

時間は巻き戻せないから せめてゆっくり行こう

ドラマを探して通勤車両 iPodクルクル回して メロドラからサスペンス劇場に さあ 犯人は誰

いつまでたっても トモダチ圏のあなたとあたし いつかはきっとハリーとサリー

「手や顔を 出さないで下さい」 と書かれた窓から 飛ばす わたしの想いあなたへ届け

どっかのだれかに 粉々にされたの心 ゆみ成分で完全修復 三ヶ月の保証付

この夏は 恋をするって わたし決めたの あなたによく似た誰かとの 新しい恋

ためらいなく 更新しますに マル印 住めば都のワンルーム さあ もう二年

この愛が 消えないように 会社に行く プールに通う 新しい映画を見る この愛を繋ぎ留めるため 制服だって着る

祖父と二人 食卓に並び ひたすら番茶を啜る 夕飯の後

目をひらいて 風の音に漂い 自分の中から 出てくる言葉だけ 綴ればいい

バスとバスがすれ違うときに 運転手達がちょいと手を上げて 挨拶交わすの見ると なぜかとても安心する

さくらんぼの優しさ 真珠の重さ 繋がり広がる家族という人々

母はわらう 父は踊る あなたはわたしを抱きしめ 姉はパンを焼き 弟は猫を飼う わたしはあなたの歌を歌うさあ 始まる 家族パレード

あやとりは 確かに得意だったけど 一度絡まった赤い糸は いつかまあるい玉となり ハサミでプツリするしかない

わたしの人生 小説には 映画には ならないけど あなたは かわいい歌にした

少しやせたら タバコやめたら 化粧をしたら 愛してくれるうお座の０型28歳

紫陽花の 花言葉が あなたへの 気持ちです

週末は戦争 週末は革命 週末はキリギリス結婚生活七ヶ月目の週末は

日焼け止めぬりぬり 日傘カラカラ 待ちぼうけ……

雨の日に バス揺られたりしてるとき きっとあなたを思い出してる 今どこにいるの

いまここで 別れよう と 言われたとしても やっぱりわたしは 不死身のわたしは

女の勘て本当にあたるのね ねえ わたし見ちゃった