伊勢参り

年明けにお伊勢参りに行きました。初めてのお伊勢さんでした。寒くて、寒くて、縮こまって歩きました。神様とか仏様とか、特別信じているのではなく、ただ、観光に行ったのです。でも、神宮を前にして、私は何かを感ました。心の琴線に触れる、というのはあのことでしょう。日本人だから、ということがあるのかどうか、それはわかりません。けれども、なにか大きなもの、宇宙とか、時間とか、とてつもなく大きくて、それでいて、私の中にもあるもの。大げさに言えば、私の先祖が昔に伊勢参りに来ていて、その記憶が私のDNAに残されていて、微妙に反応している、そんな感じです。始めて来た気がしない、とか、神を感じる、とかではなく、懐かしさがあるのだけども、ちょっとドキッとするような感じでした。

そこで、九州に行ってみたい。九州は母の故郷なのですが、私の記憶では、二度しか訪れたことがありません。子供の頃に何度も行ったらしいのですが、覚えているのは小学三年生の夏休みと、高校三年の春に行ったおじさんのお葬式だけです。それでも、母方の家族が長い年月を生きてきた土地は、私の何かに通じるかもしれない、という思いがあります。どうでしょうか。