ヤバシ！君のため タバコはやめるわ 牛乳飲むわ明日は紅い雪が降る

二人になれたその後も 一人でも生きていたの と 朝の歯磨き

パソコンの 上をなめらかに カチカチカチと交差する 指にキラキラ エナメルの月

はしゃいでそのまま改札くぐれば また一人チャージが足りない

おきあがりこぼしはね 重しがあるから 何度でもおきあがれるのね 誰かわたしの重しになりません

パソコン壊れて iPod 三年前のヒットソングに合わせてマーチは続くよ今日も

煮干しが顔をのぞかせた豆腐の陰に浮気の二文字 残したら出るもったいないお化け

月曜日 折りたたまれた傘のように 心たたんで黄色い線の内側へ

コンビニの傘越しに聞く雨の音 トトロの代わりに部長と踊る

長くした 髪になんども なんども 指を通す キレイになあれの 朝のマジナイ

少しだけ かるく はやく 夏服になった女性車両は シトラスの香

髪を切った 次の日のきみ 紅い縁取り鞄が 目印になる

幾日も動くことなく それらしく生活続けるひとさし指は

イトーヨーカドーに行って 帰りのコンビ二で電話代を払って アイスクリームを食べながら 高校生みたいだと笑いながら 猫をみつけて立ち止まり 歩道橋を上ったり いつまでも続いていくと 今は信じている 予定のない週末の午後は ありふれた二人の時間は いつ…